PRノット作成のコツ

すった

2008年05月26日 22:00

私の場合、オフショアジギングではほとんどの場合PRノットを使用している。
が、船が揺れる時やスペースが無い場合などはFGノットで代用している。
なにしろ、PRノットは作成にスペースが必要だ。
回転を遮るようなことがあれば、トラブってやり直しにもなりかねない。
さらに回転を始めてみないと分からないこともある。
MCのPRボビンにせよ、SHOUTのボビンノッターにせよ、途中での調節が時には必要となる。
そんな微調整が必要になるようなことは揺れる船上ではしたくない。

だから船上ではFG。
コチラの方がシンプルだし、キャスティングにも使えるので本当はオススメだ。
ちなみにGTもキハダもFGノットだった。
この記事の最後に書いてあるコツさえ掴んでおけば、まずすっぽ抜けなんて起きない。
実は最近PRボビンに緑青が噴いていたくらいで、最近はホントにやらなくなった(w

とまでPRノットをこき下ろしておいて、PRノットの作成のコツなんて記事を書く私は何なんだろう。

とりあえず、試してみたい人だけ読んで欲しい。



ノット作成の流れに沿ってポイントを書いてみた。

①PRボビンのアームに何回糸を回すか?

PRノットは無駄に糸を消費する。なにしろ推奨される網目の長さが10cmだ。
で、問題になるのはMCのボビンの場合アームに何回糸を回すか・・・だ。
とりあえず4号は5~6回くらいがいい。
目安は回転を始めた時にリーダーからボビンが離れてしまわないことと、リーダーがよじれないことだ。
もちろん、メインラインがリーダーに飴色になって巻きついていないといけない。
するすると糸が出てしまって、ボビンがリーダーから離れてしまうようであれば、もう1~2回追加してアームに巻きつける必要があるし、リーダーがよじれるようであれば、1~2回分減らしてやる必要がある。
SHOUTのボビンは簡単に調節が出来るようだが、ココまで巻いたメインラインをどうするかは状況による。
やり直す?それともそのまま続行?
一発で上手くいかないと、メインラインの消耗も加わってくる。
でも問題のあるノットでラインブレイクしたりすると後悔するのは間違いない。
ちなみに同じ号数でも、ラインにコーティング剤を掛けていると滑りやすくなる。
この調節はホントに難しい。

②ボビンに糸を何回回すか?

コレも結構問題になる。
巻きすぎるとPEラインを無駄にすることになる。
少なすぎると10cmと言われる推奨される網目の長さが取れない。
でもホントに10cm必要なんだろうか?
私は必要ないと考えているんだが・・・・

③場所を作る

回転中にメインラインやリーダーが回転するボビンに引っかかることが良くある。
このため、リール(メインライン)とリーダーのスプールは自分からやや離れた位置においた方がいい。
ってことで、作業をするのにそれなりの場所が必要となる。
台形をイメージしてもらうといい。上辺でノットを作成するのだが、両サイドはナナメに垂れていた方が良い。

④両手でリーダーをつかむ

私は右手でリーダーの端をつかんでいる。
ってことで、リーダーのスプールが私の左側、リールが右側に位置する。
リーダーのねじれはご法度なので、リーダーの端を右手に巻きつけておく必要がある。
ココはケチらない方がいい。

⑤往路はけっこういい加減

4~5回くらい回せばいいとされている。
自分側を下から上に回るように回している。

⑥折り返し

たぶんほとんどの方が悩む折り返し地点。
実はすこし余裕があっても、締めこむうちになくなってしまうので問題ない。
とりあえず折り返した端を左手指でつまんで折り返せばよい。

⑦復路

一番大事な復路。
大事なのはリーダーをねじらないこと。
なんていいながらも、どうしてもねじれてしまう。
とりあえずはリーダーを出来るだけピンと張っておくこと。
ここで糸の出が悪かったり、リーダーが十分に張っていなかったりすると、リーダーが捻じ切れてしまう。
糸が出すぎる時も調節が必要。ボビンでケガをすることもありうる。
どんなに頑張ってもリーダーがねじれるのなら、ボビンのアームに巻いている回数を減らす。
ちなみに水平に持っているよりは、右手(ボビンの進行方向)をやや下にした方がトラブルが少ない。

⑧回転終了

落とし穴いっぱいの回転終了。ココで安心すると失敗する。
ここで注意すべきなのは、リーダーがねじれているということ。
PRノットではリーダーのねじれは避けられない。
ってなワケで、いきなり手を離すととんでもないことになる。

⑨リーダーのよれ、回転対策

とりあえずリーダーのスプール側を離し、糸がよれるので足で踏んで固定する。
ここで問題なのはリーダーを折らないこと。
折り目が付くと、そこが弱くなってしまう。
ヨリヨリになっているのでその先端が折れ易い。
とにかく足で抑え込むことだ。

次にリーダーの端、メインライン側を離す。
一気に撚れて、メインラインにリーダーが突き刺さったこともある。
とりあえず、リーダーに余分に巻きついたメインラインを丁寧に外す。
十分に外したあと、リーダーの回転(ねじれ)をある程度直す。
メインラインの巻きついている方向にあわせてメインライン+リーダーに端糸でハーフヒッチを掛ける。
で、一度しっかり締めこむ。
締めこんでみると分かるが、結構ココに余裕があったりする。
で、ココから緩んでくる。特にキャスティングの時はゆるゆるになってたりする。
だからPRは締めこまないで良いというのは嘘だと思う。

⑩ハーフヒッチの方向

男結びになるように、2回目のハーフヒッチは必ず逆方向にする。
その後も交互にハーフヒッチを掛けるが、このときもリーダーの長軸方向に必ず締めこんでおいた方がいい。
これを合計10回程度、更にリーダーを除いてメインラインと端糸(PE)とで同じように男結びでハーフヒッチを10回程度、最後は3~4回通してエンドノットとする。

⑪リーダー・PE断端の熱処理

PEの断端がバラけるとトラブルの元となるので、ターボライターで焼いておく。
このとき、メインラインを焼くと命取りになるので注意が必要。
爪で保護しておくのをオススメする。
ターボライターも炎の縁まで近づけられるものを選ぶべきだと思う。
炎は小学生で習ったとおり、根元の温度は実は低かったりする。
その根元のあたりで焼くのが安全確実だと思う。

で、リーダーはPEの巻きついているところから5mm程度の長さでカットし、これもターボライターで処理をする。
最近はターボライターでリーダー断端を熱して、ダマが出来たところでそれを指で根元側に押し付けている。
コレで緩みや抜けはほぼ生じなくなった。
FGの時も同様で、リーダーの端がダマになっている上に余裕がないので、すっぽ抜けはまず起こらなくなった。

これはリーダーとルアーの結束の時のノットにも応用可能で、すっぽ抜けや緩みはほぼ100%回避できる。

つ~ことで完成。

本日の要点:ターボライターは必需品です。

※あくまでも私の我流でのPRノット作成術です。
 間違っている点やより良い改善方法がございましたら、コメントをお願いします。


ウィンドミル(WIND MILL) ザグ

ザクとは違うのだよ、ザクとはっ!
別の写真を見る限りは使いやすそう。
ヘビーデューティー仕様でこの値段ならオススメかもね。
ちなみに私はこのザグと似たものを800円くらいで釣具店で購入。
で、実はTBには更に安いモノがあったりする・・・
ただ、焼き易い形ってものがあるので、値段だけで選ぶのはどうかと思う。
炎の根元部分に指で挟んだ糸の端を近づけ易い構造のモノがオススメ。


ウィンドミル(WIND MILL) AWL-10

ナチュのド定番らしいコレ。
持ってたらかっこいいかな?
ポケットの中に忘れたりして、なくなることも多いので(w)、あまり高いのはどうかと思うが、このレベルなら大丈夫でしょ?
すっぽ抜けでジグとアシストフック一式を失い、またノットの組みなおしで時間を失うことを考えたら安いモノです。

そうそう、洋上でのガス切れはかなり苦しいので、ちゃんとガスは充填しておくべきだと思う。

結構いるんだよなぁ~(w

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