ライトジギング講座3

すった

2007年07月31日 20:00

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9.ナブラ

 ナブラが起きることがあります。基本的に狙わない船はありません。このときは通常のキャスティングジグ(テールフック)の方がアシストフックよりも釣れる確率が高いようです。キャスティングタックルを別に用意している人もいます。基本はアンダーハンドキャストになります。キャスティングするときは魚も人も高活性です。周囲の状況に注意してください。


ライトジギングで釣れたサゴシ(サワラの幼魚)
後ろに見える風景から分かるように、湾内でもライトゲームは楽しめます。

10.ジグで釣れない時は

 鯛カブラやインチク、落とし込みサビキ釣り、餌釣りなどが出来る船もありますが、出来ない船もあります。事前に船長に確認しておくと良いでしょう。その際は錘の号数、インチクやカブラのグラム数も確認しておく方が無難です。他にもお客さんが居ますので、お祭りしないように心がけてください。


インチクでヒットしたヒラメ。

アシスト工房 職人のインチク


ジギングで反応が無いときはコレ。
底をネチネチ攻めると根魚がヒットします。もちろん青物も釣れます。
ジグとあまり変わらないグラム数なので、お祭りもしにくいようです。



11.船に乗ってからのこと

釣り座選択

 基本的には早い者勝ちです。しかし、どこがイイかは船長の操船しだいです(w
 スパンカーを立てて流す場合はトモからポイントに入ることが多いので、当然トモの方が釣れるように思えますが、そうは行かないのがジギングです。
 ※このあたりは筆者も理解できていない(w
 酔いやすい方は揺れの少ない胴の間がオススメです。
 船酔い対策に関しては、コチラをご覧ください。

タックル準備は出港前に

 移動中にナブラに遭遇することもあります。それから準備しているのではナブラも消えてしまいます。いつ釣りが始まっても良いように、出港前にタックルをセッティングしてください。
 ただし船が動き始めてしまった場合は酔いやすくなるので、準備はあきらめたほうが無難です。

ロッドホルダーの使い方

 ロッドを刺すだけ・・・・ですが、アシストフックをガイドリングに掛けている方をよく見かけます。いくら硬いSiCリングでも、フックとガチガチやれば傷が付きます。フレームも傷が付いてさびの原因になるかもしれません。さらに移動中に外れて、船の壁をジグが叩くようなことがあると船長がかわいそうです。でも、コレってよくあることなんですよね・・・。ロッドベルトでジグをロッドに固定するか、ロッドホルダーとロッドの隙間にジグを入れる(差し込む)かした方が良いと思います。私は後者です。


ジグを落とすのは船長の号令があってから・・・

 じゃないと、ラインが斜めに流れてお祭りの原因になります。それから最近のスライド系のジグは斜め斜めに落ちていきます。これもお祭りの原因になります。ラインテンションを保ちながら落とす、もしくは時々サミング(スピニングの場合はスプールに手を当てる)をして、ラインを出来るだけ真下に落としてやるようにします。私は左手の人差し指と親指でラインをはさんで、常にテンションを保ちながら落とすようにしています。これだと着底も分かりやすいし、フォーリング中のバイトも分かります。ライトジギングでは小さいジグを使うことが多いので、着底をいかに的確に把握するかがポイントになります。

着底したら

 いきなりシャクりはじめると根掛りするかもしれないので、とりあえず1mくらい(一巻き)巻き上げてください。それからジャーク開始です。底から20mくらいまでがホットですので、アタリがあったら思いっきり合わせを食らわせてやりましょう。根掛りしないことを祈っています。

ジャーク

 どうやってシャクるの?ってのが初心者の方には難問かもしれません。でも、お魚さんの気持ちなんて誰にも分からないのですから、誰のジャークが正解、ってのはありません。先生と生徒がいて、生徒の方が釣っちゃうなんて結構ありがちなんですよね。トリッキーで弱弱しい生徒さんのジャークの方が、お魚さんの食い気を誘ったのでしょう。とりあえず基本はワンピッチジャークです。竿を上げると同時にリールのハンドルを6時から12時に(下から上に)回し、竿を下げると同時に12時から6時に(上から下に)回す。最初のアクションで竿を上げた分とリールを巻いた分、ジグは上に跳ね上がり、その後場合によっては水平にスライドします。下げて巻くところでラインスラッグを回収して次のアクションに備えます。ジグが常に上に向かうようにイメージしてください。基本は1秒に2回くらいのペースですが、3回くらいに速くしたり、1回くらいとゆっくりにしたりとリズムを変えたり、あるいは竿の上げ幅を変えたりしてみてください。ポーズを入れるのも効果的な場合があります。いろいろと想像しながら魚を釣るのがジギングゲームの楽しみ方です。この他に初心者としては、ジャカジャカ巻き(右手と左手で“い~と~まきまき♪”風にリールを巻く)が出来れば十分です。あとは実際に船上で釣れている人の真似をしたら良いと思います。
 船長は魚探を見ながら、魚の居る真上を船が通るように調節しています。でも、ジグが常に真下に落ちているとは限りません。また、すぐ近くにも別のポイントがあることもあります。真下で釣れない場合はちょっとキャスティングして斜めに引く(ベベルジャーク)ことが効果的なこともあります。キャスティングをするときは基本的にアンダーハンドでキャストしてください。

アタリがあったら

 鬼合わせが基本です。掛け声はおりゃぁ~!うりゃぁ~!何でもOKです。掛かったら船長に報告しましょう。ファイトの基本はゴリ巻きです。ポンピングもOKですが、ラインテンションを失うと針が外れやすくなりますので、過度のポンピングはやめた方が無難です。ネットインまでは集中してください。ネットに魚が入ったらリールのベイルを起こしてフリーにしておいた方が良いです。くれぐれも慣れるまでは抜き上げはしないようにしてください。魚が暴れて針が外れて他の人に刺さったりすることもあるそうです。ロッドを床に置く場合は、他の人に踏まれないように注意してください。船の上でロッドを踏まれて損傷した場合は、置いた人の責任です。

 魚は絞める場合は絞めてクーラーボックスへ、活け間に入れる場合はタグを付けてください。

アタリが無かったら

 船長の指示棚はきっちりしゃくってください。がんばれ!
 しゃくるのに夢中になって、巻き上げすぎる方がいます。
 巻き上げすぎるとトップガイドやロッド自体の破損につながりますので、リーダーが入ったら注意してください。このためにもリーダーはある程度長くとってください。

根掛りしたら

 むやみやたらに引っ張っても取れるとは限りません。逆にラインを緩めてやると取れることが多いです。
 本格的にフッキングした場合は、切るしかありません。しかしPE2号だとそう簡単に切れるものではありません。
 やり方が分からない場合は船長やベテランの方にお願いしたほうがイイでしょう。
 高切れ(PEラインが手元で切れる)した場合は仕方が無いとあきらめてください。誰でも経験します。しかし60mロストすると、100mしか巻いていなかった場合は残り40mです。スペアタックルやスペアスプールを用意しないのであれば、最低でも200mは巻いておいた方がイイでしょう。

魚が釣れなかったら
 
 あきらめましょう。そんなモンです。
 魚探で魚が居るのを確認しながら釣るので、いつも釣れるものだと勘違いしている人もいますが、魚のやる気は魚探では分かりません。やる気のある群れに当たった場合は爆釣するんですけどね・・・・


 若潮丸のライトジギングエリアでヒットした7.8kgのマダイ。
 ライトジギングと侮ってはいけませんね・・・・・
 ※通常のジギングタックルを使用しても問題ありません。

12.釣り船紹介

 福岡エリアでライトジギングをしている船を紹介します。
 他の船でも裏メニューとしてやっていることもありますので、船長さんに相談してみてください。

  若潮丸グループ 宗像市鐘崎
  サンライズ 佐賀県呼子
  オクトパス 福津市津屋崎
  オーシャン 福岡市東区箱崎
  グローバルワン 福岡市東区西戸崎
  玄海ハピネス 宗像市神湊
  飛竿屋 福津市津屋崎
  ワイズグループ 宗像市神湊・鐘崎
  恒裕丸 二丈町大入港 090-8918-1839

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